歯肉炎と歯周病

歯肉炎と歯周病

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口腔内の衛生状態

「食べる」ことは、私たちの生活に欠かせない行為です。
この活動によって、栄養素を体内に採り入れ、エネルギーを蓄えています。
しかし何かを食べると、そのカスが口の中に残ってしまうのも現実。
口に残ったカスを取り除き、口腔内の衛生状態を保つために、歯磨きが必要です。

健康な歯を維持するためにも重要な歯磨きですが、毎食後に行うのは少し面倒と感じるときもあるでしょう。
しかし歯磨きを怠ると、口の中だけでなく、体のバランスさえも崩れてしまうのです。

歯肉炎とは？

歯の隙間や歯茎に食べ物のカスが残ったまま放置しておくと、唾液や他のカスなどに反応し、石灰化して化石化します。
それが、歯垢です。
歯垢の中の細菌が原因となり歯茎が炎症を起こした状態、それが歯肉炎です。

歯肉炎の主な症状は、歯茎の腫れと歯茎からの出血。
下で触って歯茎に違和感があったり、歯磨きの時に血が出たりしたら、歯肉炎のサインかもしれないので、日々チェックするようにしましょう。

歯周病とは？

歯肉炎は歯茎に現れる炎症ですが、その状態を放っておいて悪化してしまうと、炎症が歯根や骨にまで広がっていきます。
炎症が歯茎にとどまらず、その奥深くまで及んでしまった状態を歯周病と言います。

歯周病になってしまうと、歯茎が腫れたり歯がしみたりする症状を経て、次第に歯茎が痩せていき、しまいには歯を支えられなくなり抜け落ちてしまうこともあるのです。
ここまで進行してしまうと、残念ながら治す手立てはありません。
入れ歯やブリッジ、インプラントなどの治療を施し、人工的な歯を入れるしかないのです。

口腔内の衛生状態を保つには？

お口の中をきれいに保ち、歯肉炎や歯周病を予防するのに手っ取り早い方法は、歯磨きです。
歯磨きに力は必要ありません。
1本1本ブラシを当てて丁寧に時間をかけて磨きましょう。
同時にフロスを使って歯間も掃除すると、より効果的です。

また、年に数回、歯科医院で歯垢除去などを受けると、磨きにくい奥歯の奥や、歯周ポケットなどもきれいになります。
一生、自分の歯で楽しく食事ができるように、日々のケアに努めましょう。