インプラントメーカーについて

インプラントメーカーについて

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インプラントの歴史

1952年スウェーデン人医師ブローネマルクが、とある実験からチタンと骨が拒否反応なく結合する習性に気づいたことが、インプラントに大きな影響を与えました。
それまでもインプラントはあったのですが、どうしてもあごの骨との結合が悪く、広まっていなかったのです。

その後動物実験などを重ねて1962年に本格的なインプラント治療が始められました。
その後も実験や研究が続けられましたが、あまり普及はしていませんでした。

2度目の転機は1982年の訪れました。
ある会議でインプラントの術後15年の患者の状態が発表されたことで、注目が集まったのです。
そこからインプラント治療の質の高さが知れ渡り、瞬く間に世界中に広まっていったのです。

インプラントメーカー

現在世界中に150を超えるインプラントメーカーが存在すると言われていますが、発祥地でもある欧米が主流です。
そのうち日本国内で販売の認可を受けているメーカーが国産も含めて30前後です。

メーカーによって異なる点は、インプラントのサイズや形状、表面性状といったインプラント自体の違い、手術法（1回法か2回法か）や身体との親和性、価格といった違いがあります。

販売シェアでも知名度でも、スウェーデンで生まれて現在はスイスに本社をおくノーベルバイオケア社、スイスのストローマン社が2大ブランドです。

ノーベルバイオケア社の特徴

ブローネマルク医師の見つけた現象を製品化した世界初のインプラントメーカーで知名度が高く、臨床実績も多いので高い信頼を得ています。
特徴は汎用性の高い製品と、骨形成を促すタイユナイトを有する製品です。

ノーベルバイオケア社の製品を使って治療すると、治療記録カードが発行されます。
純正かどうかの認証はもちろんですが、突然の転勤などでかかりつけ医を変えなければならないときも、治療の経緯が一目でわかる便利なカードです。

ストローマン社の特徴

ストローマン社は、インプラントのみならず口腔科学、歯科学の領域におけるパイオニア的存在で、数々の革新的な技術や手法を発表してきました。
ストローマン社のインプラントの特徴は、ずばりラフサーフェスです。

ラフサーフェスとはインプラントの表面に処理を施して凹凸を造り、大きくなった表面積の状態を指します。
これにより、骨や歯肉との接触面が格段に増え、骨との結合が通常より早くすすみ、治癒の期間が短縮できるという利点があります。

歯科医院によって取り扱っているメーカーは異なります。
たった1つしか取り扱っていないところよりは、複数取り扱っている病院のほうが選択肢もあり、安心もできます。
インプラントのクリニックを探すときは、取り扱いメーカーも忘れずにチェックしましょう。